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2008.01.12 第一歩
東京に着くとすぐに友人の部屋を訪ねた。

私の荷物がその部屋には届いているはずだった。

友人は夜遅くまでアルバイトをしていて部屋にはおらず、私は部屋の鍵の暗証番号を彼に聞いて、彼の住むワンルームマンションに入った。

自分で部屋を探すまではここが一時的な住処になる。

東京に到着したその日は、帰宅の遅い友人の帰りを待った。

狭いマンションの一室で本を広げながら友人の帰りを待っていると、急に孤独感が湧いてきた。

これまではいつも大勢の友人や後輩達が自分の周りにいた。

これからはまた新たな人間関係を作っていくことになるが、東京に友人がいたことは私にとって本当に幸いだった。

この部屋の住人である私の友人は、私の高校時代の友人で、東京の大学に進学するも中退し、今はフリーターとして色々なアルバイトをやっていた。

それでも収入は低いわけではなく、それなりの贅沢もしているようだった.

その日は夜遅くまで友人から東京についての話を聞いた。
これから何年過ごすことになるかはわからなかったが、当面2年間は学生として過ごすことになる。

その意味で私はまだ甘えた身分だった。



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