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私が学生だった頃は、大学生の就職は非常に楽だった。

今と比較すると、本当に楽だったと思う。

ただ、私は、どうしても自分の「仕事」が何であるのか、自分は社会のどこにおいて自己を発揮すればいいのかについて、明確な答えを持たなかった。だから、あえてすぐには就職しなかった。

結局、大学を卒業後、大学院に進学し、それからフリーターになり、きちんと就職したのは28歳の頃だった。

今にして思えば、この道のりは正しかったと思える。
就職するまでの経験は、自分を理解し、様々な人々を理解し、社会を理解するための大きな力になった。

大学院で学んだ専門知識や、フリーター時代に学んだ様々な仕事の経験は、確かに今の自分の役に立っている。

雇用情勢の厳しい現代、就職に苦労する学生は少なくなかろう。

何社も何社も落とされて、ほとほと自信を失ってもいるだろう。

厳しい現実に自分は社会に受け入れられないのではないかと、不安にもなるだろう。

しかし、それも経験、これも経験である。

自分がやりたいことがあるならば、とことんその道を追求してやまない生き方もあろう。

やりたいことがないならば、どこでもいい、何でもいいから自分を雇ってくれる場所で、必死に働いてみるという生き方もある。

どちらが正解ということはない。正解はあなたが、それが失敗であっても成功であっても、そこから何を学び、将来にどのように生かすかに関わっている。

自分の人生に早く決着をつける必要などない。
最初の就職の失敗などで人生は決まらない。

答えは、まだまだはるか先を見据えて、絶え間ない努力を重ねていくことの中に、きっと見つかるものなのだ。





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