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大学院に通っている間に、仕事をしていた「便利屋」では、いろんな人々に出会うことができた。

大学院の研究の世界はある種抽象的で、現実離れした議論も可能であったし、また時として必要でもあったが、仕事はそうはいかない。

毎回の仕事は現実とのぶつかり合いだった。

いろんな人々がいろんな環境に生きていて、そこには抽象的な議論ではとらえられない現実がある。

様々な人々の生活、人生、価値観、生き方、仕事、家庭環境、人間関係。

そのような現実を見たときに、学問の世界が不思議な世界にも見えたし、まただからこそ逆に必要なものにも思えた。

しかし、そうは言っても人間がよりよく生きるために、また幸せになるために必要なのが学問ではないかとも思ったのである。

月曜日から金曜日までの本に埋もれた生活と、土曜日と日曜日に経験する汗と泥にまみれたような生活と、そしてそれぞれの場所で出会ういろいろな人々は、私に本当に多くの学びを与えてくれた。

理想と現実。言葉で語られる世界と、言葉にできない世界。

多くの人々の生活世界を見る限り、その随所に真理が潜んでいるのではないか、とも。

人間は他人と共通のものを見出そうとする存在であると同時に、他人との違いを見つけ、自分の固有性を探そうとする存在でもある。

その二つのものを同時に掴むことができたのは、他ならない、本当にたくさんの人々に出会ったからであった。

もう名前も忘れた学友や仕事の途上で出会った人々に、今は心からの愛着を感じる。

人と人との間で。

そこに幸せがあることも、自身の成長や向上があることも。

自分の周囲に意見や主義や主張が違う人がいることも、場合によっては対立することがあったとしても、けんか別れするような関係になったとしても、それでも他人がいることは、なんと幸せなことだろう。




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