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2007.08.21 交換日記
今は携帯電話でメールをやり取りする時代だが、20年前は携帯電話の普及などは全く予想だにしなかった。

私の学生時代は部屋に電話も引いておらず、連絡を取りたいときはもっぱら公衆電話を使っていた。

その意味で非常に不便だったわけだが、コミュニケーションの不便さは逆に人の心を近づけることがある。

彼女は私に突然「交換日記」をやりたいと言い出した。

私にとっても懐かしい響きの言葉だった。確か中学時代に好きな異性と交換日記をするなんてことが流行ったことがあった。

彼女は私とその「交換日記」をやりたいと言い出したのだ。

私にとってはお互いに考えていることを毎日伝えあうわけだから、この彼女の申し出はとても嬉しかった。

二人で文房具店に出かけていき、ピンク色の日記を二冊買ってきた。

お互いが一冊ずつ持って、毎日記入して、翌日に交換するのである。

もちろんこの段階でも彼女は私の「彼女」ではなく、お互い男女として付き合っていたわけではない。

そう考えるとこのときの私と彼女の関係はとても不思議な関係であった。

こうして日記のやり取りが始まった。「交換日記」を通じて、彼女と私の内面のつながりは非常に深いものになっていった。

現在、その日記はどこにあるのだろう。

一度はお互いが一冊づつ持っていたが、私が大学を卒業した後は彼女が二冊とも引き取った。

その後、お互いに別の異性と結婚した。「交換日記」は学生時代の思い出になってしまった。

学生時代、お互いの心の対話を記録したその日記を,彼女はきっと今でも持ち続けているはずだ。
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